大学院受験情報

(1)大阪大学極限科学センターで研究しよう
阿部研究室では、大阪学内外を問わず(社会人も含め)様々な分野を学んできた学生を大学院生として受け入れます。阿部研究室の測定対象はバイオから材料科学まで多岐にわたっており、研究のメルティングポット化、さらには社会実装を目指しています。興味がある方は、abe[at]stec.es.osaka-u.ac.jp([at]=>@に変換してください)までご連絡ください。

(2)研究できる分野
阿部研究室では、以下の内容に興味がある人を募集します。

1.ナノテクノロジー、ナノバイオテクノロジー
2.材料科学(特に金属酸化物)
3.生体材料のナノ分解能ダイナミクス
4.電磁ノイズの物理
5.電磁界シミュレーション開発とレーダーとメタマテリアルへの応用
6.起業したい人(分野は問わない、産学共創本部からの支援あり)
7.新しい分野に挑戦したいが受け入れ研究室がない人

(3)阿部研究室の大学院生(マスターコース)になるには
阿部研究室の学生の所属は、基礎基礎工学研究科システム創成専攻・電子光科学領域になります。したがって、大学院入試では電子光科学領域を選択していただく必要があります。電子光科学領域はいわゆるエレクトロニクスに関係する領域です。過去の入試問題を見ていただくと、近年は非常に基礎を問う問題が増えてきており簡単になってきていますが、そうであっても他分野の学生には問題は難しいかと思われます。

そのような問題を解決するために、基礎工学研究科では他分野の学生を受け入れる方法として、他の領域の試験問題で電子光科学領域を受験することができます。例えば、阿部研究室において生物やバイオのナノイメージングを研究したい学生は、例えば、「志望領域:電子光科学」、「受験問題:生体工学領域」とすることで、エレクトロニクスの勉強をあらたにすることなく、自身の専門で受験をしていただくことができます。

(4)(重要)マスターコースの推薦入試について
マスターコースには推薦入試の制度があります。是非、推薦入試を検討してください。推薦入試の対象は博士号の取得に興味がある学生です。基礎工以外(学外生、高専生、留学生も含みます)の学生も対象となります。試験内容は学部の成績と面接になります。推薦入試を受験したい方は予め阿部までコンタクトをとってください。

(5)阿部研究室の大学院生(ドクターコース)になるには
阿部研究室の学生の所属は、マスターコース同様、基礎基礎工学研究科システム創成専攻・電子光科学領域になります。2月にある試験(修士論文発表および博士での計画)に合格する必要があります。ドクターコースの場合は、マスターコースと異なり学科試験がありませんので、どの専門分野の方でも受験できます。

(6)ドクターコース学生への経済的支援
他研究室にはない取り組みとして、ドクターコースの学生には積極的に経済的な支援を行っています。具体的には、研究室からRA経費を支出しています。また、基礎工学研究科からもRA経費があり、奨学金とあわせれば、仕送りなしで生活が可能です。また、日本学術振興会特別研究員に選ばれれば給与が得られ、経済的な負担はほぼなくなります(この場合はRA経費は大学のルール上支出はなくなります)。マスターコースの学生でもドクターコースに進学すると決めた時点で研究室からRA経費を支出しています。

(7)ドクターコース学生へのキャリアップ支援
ドクターコースを終了した学生がすべてアカデミアの世界で働くわけではありません。企業でエンジニアすることもありますし、シンクタンクやベンチャーキャピタルで働く可能性もあります。そういうニーズにあわせて、適切なキャリアップ支援を行っています。例えば、起業に興味がある学生にはベンチャーキャピタルに3ヶ月間インターンシップに行かせて経験を積ませました。また、米国のアントレプレナーシップコースも受講させました(すべて大学からの支援です)。

(8)社会人ドクターについて
社会人のドクター取得に対しても積極的にサポートを行っています。研究テーマはインタビューを行って決めていきますが、希望に沿う形でかつ会社における業務に支障をきたすことがないように配慮します。時期によっては多忙で研究ができない時がありますが、そのような場合は一時的に休学をしていただき、じっくり時間をかけて博士号を取得することも可能です。

(9)起業や新しい分野に調整したい学生に対して
阿部は大阪大学産学共創本部および大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究センターを併任しております。したがって、イノベーションを起こしたい学生の支援を積極的に行っていきます。多少研究分野が外れていても、関係部局と協力しながら学生の支援を行う体制があります。